タイル張りのお風呂は、一般的に30年前後が寿命です。
それ以上使い続けると、タイルにヒビが入ったり、目地から水漏れしたりするなど、老朽化に伴うリスクが考えられます。
水漏れがひどくなると、タイルの下にある木材が腐食しシロアリ被害に遭う可能性もあります。
その他に波板の交換もおこないました。
古いお風呂のデメリット
◆寒暖差によるヒートショック
古いお風呂は断熱材を使っていないため、外と同じように気温が低く冬場は非常に寒いです。
暖かい部屋から温度の低い浴室に移動することで、心臓や血管の疾患を招くこともあります。
また単純にお風呂が寒いので、お風呂に入ることが億劫になってしまいます。
リフォームの際には断熱工事も一緒にすることをおすすめします。
◆タイル床や段差による転倒
古いお風呂は床材・壁材にすべりやすいタイルが使われていたり、脱衣所とお風呂の間に段差があったりします。こうした構造は転倒の要因となります。
◆設備の老朽化
古いお風呂では設備の老朽化も同じように進んでいます。
タイルの目地からの水漏れやヒビ割れ、カビの繁殖、給湯器の故障などが起こってしまいます。
今回の工事でも給湯器の調子が悪かったので、リフォーム時に交換いたしました。
◆土台部分の腐食
般的な在来工法浴室では、タイルのひび割れから土台部分に水漏れしてしまっていることがよくあります。
放置しておくと建物の柱や土台部分の木材などが腐食してしまい、危険な状態になってしまいます。
白アリの被害も十分ありえます。
古いお風呂をリフォームするメリット
◆断熱工事
古いお風呂のリフォームに欠かせないのは断熱工事です。
ただ今回の工事は予算の兼ね合い上、実施していませんが、、、
ヒートショックのリスクを低減できます。さらに断熱効果の高い床材にすれば、気温だけでなく接地面も温かさをキープできます。
お風呂に窓が付いている場合は、内窓を取り付けるなど、2重にすることで断熱性を上げることもできます。
バリアフリー
手すりを付けたり、段差をなくすバリアフリー工事です。
浴室と脱衣所の段差はないにこしたことはないです。
腐食部分の補強
腐食部分の補強・改修工事って、大変なイメージを持たれているかもしれませんが、部分的な補強や交換だけなら、大規模な工事が必要とは限りません。
水道管の入れ替え
リフォーム時に水道管を新しくすることができます。
一般的に水道管は30年前後が入れ替えの目安ですので、一度も交換していないならお風呂のリフォーム時に一緒にすることをおすすめします。
可能であれば、キッチンやトイレの水道管をまとめて工事すれば、その後も安心して暮らせます。また一緒に工事する方が費用的にも経済的です。
給湯器の交換
給湯器もお風呂のリフォームと同時に交換することをおすすめします。
給湯器は10年ほどが交換の目安です。追い炊き機能はとても便利です。